オオツルボ

学名:Scilla peruviana  

オオツルボ(大蔓穂)[別名:シラー・ペルビアナ] キジカクシ科オオツルボ属

地中海沿岸部原産で、秋植え球根として栽培される多年草。

丈は20-50cm。球根(鱗茎)は長径5cmほどの大球。こ鱗茎は有毒成分を含む。葉は株元より立ち上がり長さ20-30cmの広線形。太い花茎の先に花序の短い総状花序を出し、花冠の径約2cmの濃紫色(白色の品種もある)の花を数十個傘状に付ける。雄蕊は6本で花糸は青、葯は淡黃色。膨らんだ子房から短く伸びる雌蕊は1本で花柱は青、柱頭は淡黃色
花期は5-6月。
果実は蒴果となる。園芸栽培では、果実から種子を採る場合を除き、鱗茎に養分を回すために、花後は切り取ることが多い。

※ 名は、大形のツルボの意。
  梅雨ごろになると地上部は、枯れて休眠し、秋に再び芽吹く。
  耐寒性があり、丈夫な性質で、数年は植えっぱなしでもよく花を付け、自然分球により増える。


主写真撮影日:2017-04-29   撮影地:神奈川県秦野市 (植栽)
撮影者:MOMO