テーダマツ

学名:Pinus taeda  

テーダマツ(テーダ松)[別名:タエダマツ、ロブロリー・パイン] マツ科マツ属

北アメリカ南東部原産で、比較的温暖な地域の公園や植物園に植栽されている常緑高木。

樹高は30-35 m、幹径は1.5mに達する。樹皮は幼時は灰色、老樹は厚く赤褐色となり、深い裂け目を生じ剥落する。葉は3葉で、長さ10-15cmやや剛強で少しねじ曲がり、鮮緑色を呈する。雄花は当年生の枝の先端に形成される。雌花は当年生の枝に形成される。雄花は見た目は尾状花序の形状。長さは2.5-4cmほどで色は成長具合によって明るい緑色から赤色まで変動する。雌花は一般的に卵型で長さは1.0-1.5cm、色は成長具合によって明るい緑色から暗いピンクから赤色になる。
花期は3-4月。
果実は球果で、球果は長さ7-13cmの長卵状楕円形で、薄赤褐色または暗褐色となり、2年で成熟て裂開して落下する。果鱗に刺がある。種子は菱形で暗褐色、長い翼がある。

※ 名の、テーダ(taeda)は、樹脂に富む木材を示す。また一般名の、ロブロリー(Loblolly)は低湿地で、原産地の生育環境から。
 マツ材線虫病(マツ枯れ、マツ食い虫とも)に対する高い抵抗性などから一時期林業用樹種として大いに期待された。風で損傷しやすいこと、外来種問題などから新規で植えられることはほぼない。


主写真撮影日:2016-03-17   撮影地:東京都八王子市 多摩森林科学園 (植栽)
撮影者:MOMO