ヘチマ

学名:Luffa aegyptiaca  

ヘチマ(糸瓜、天糸瓜) ウリ科ヘチマ属

原産地はインド・西アジア・アフリカの3説がある。草姿の鑑賞用、若い果実の生食、熟した果実の網目状の繊維をたわしや草履に利用する、また茎からヘチマ水をとるなどの目的で栽培される蔓性1年草。

茎は分枝して十数mになる。葉の付け根から巻きひげを出して、他物に絡まる。葉は掌状に5-7裂し、上方の葉ほど切れ込みが深く、葉身は長さ約20cm、葉柄もほぼ同長。初夏から秋口まで開花し、次第に上方に咲いていく。雌雄異花で、雄花は各葉腋に数個穂状に付き、雌花はところどころの葉腋に単生する。雌雄花ともに黄色の5裂の合弁花で、早朝に咲く一日花。
花期は7-9月。
果実は濃緑色で長さ30-60cm、長果の品種では1-2mになる。太さは8-12cm。果肉の中の繊維は、果軸に直角に果実を取り巻く方向に発達し、縦方向の繊維とともに厚く密な網状となる。内部には扁平な種子が多くあり、秋に熟して種子は黒色となる。

※ 名は、中国名の糸瓜(いとうり)から「とうり」に変化し、「と」はいろはの「へ」と「ち」の間(ま)にあるのでヘチマとなったといわれる。
 学名は、Luffa cylindricaも使われている。


主写真撮影日:2017-08-24   撮影地:山梨県忍野村
撮影者:MOMO