トウモロコシ

学名:Zea mays  

トウモロコシ(玉蜀黍)[別名:トウキビ] イネ科トウモロコシ属

中南アメリカ原産で、穀物として人間の食料や家畜の飼料にするために栽培される1年草。

丈は1-4m。茎は直立し、節数は14-16のものが多く、ほとんど分枝しない。葉は互生し、葉身は大きいものでは幅5-10cm、長さ1mを超す。雌雄異花。夏に花を開く。雄花序は茎の先端に抽出して雄穂となり、雌花序は茎の中程の1-3節の葉腋に1つずつ生じ雌穂となる。雄穂は長い穂軸から十数本の枝柄が分かれ、各枝柄に多数の雄性の小穂が対になって付く。各小穂は2小花からなり、小花には3本の雄蕊がある。雌穂は何枚もの包葉に包まれた円柱形で、穂軸(芯)の表面には雌小穂が縦に10-20列並ぶ。小穂は2小花よりなるが、下位の小花は不稔で、上位の小花のみが結実する。上位小花の雌蕊の花柱、柱頭は長く糸状に伸び、絹糸と呼ばれる。これが各小花より伸び出して、開花時には雌穂全体の絹糸が束となって包葉の先から現れる。同じ個体では雄花は雌花よりも2日ほど早く開く。風媒花で、他家受精する。開花後、雌穂は長さが14日目ころまで、太さは20日目ころまで発達する。絹糸は受精後、萎縮褐変する。
花期は7-8月。
果実は開花後約50日で完熟する。熟すと穎の中から種子がを出す。種子の色は黄・白・赤茶・紫・青・濃青など。

※ 名は、中国から渡来した「モロコシ」という植物によく似ていたことから、唐のモロコシ(唐は舶来)という意で付けられた。
 世界三大穀物の一つ。


主写真撮影日:2017-08-24   撮影地:山梨県忍野村
撮影者:MOMO