学名：Libanotis ugoensis
イブキボウフウ(伊吹防風)[別名：タンナボウフウ] セリ科イブキボウフウ属北海道・近畿地方以東の本州の、日照の良い山地の草原に生育する多年草。
丈は10-40cm。茎は直立し、枝を分け、高さは30-120cmになる。茎には稜があってやや角ばり、全体に毛がある。葉は長さ5-30cmになり、2-3回羽状複葉で、小葉はさらに細かく切れ込む。盛夏から初秋、茎頂か、分枝した先端に径3-6cmの複散形花序をつけ、白色の5弁花を多数付ける。花序の下にある総苞片、小花序の下にある小総苞片は線形。
花期は8-9月。
果実は楕円形で、分果の背面に短毛が生える。油管は表面側の各背溝下に3-4個、分果が接しあう合生面に6個ある。
※ 名は、伊吹山に自生するボウフウの意。
[近縁種]
ハマイブキボウフウ ：海岸型で、葉が厚く裂片の幅が広く先が尖らない。
タカネイブキボウフウ：高山～亜高山に生える日本固有種。
花序が大きく、直径約10cm、小総苞片が約10個。萼や果実に毛が多い。
主写真撮影日：2017-08-24 撮影地：山梨県忍野村 高座山
撮影者：MOMO