バショウ

学名:Musa basjoo  

バショウ(芭蕉) バショウ科バショウ属

中国原産と言われているが自生地は確認されていず、日本の可能性もある。観賞用に植栽される多年草。

丈は、2-3m。茎のような部分は偽茎(仮茎)で、葉鞘が幾重にも重なりあっているもの。葉は大きく、1-1.5m、幅50cm程。花は、葉心から果軸を伸ばして下垂し、黄緑色の苞を付ける。黄色で卵状形の苞を次々に開き、果軸の先に花穂を出して薄黄色で唇形の花冠を付ける。雌雄異花で雌性先熟(自家受粉を避ける為、初めに雌花をつけ、時期を遅らせてから、雄花をつける)。雌花花序は螺旋状に付く果房の先端に、雄花花序は果軸先端で苞を開き段状に出す。花は筒状唇状で、雄蕊は長さ約5cm。苞は径約8cm。
花期は7-9月。
多くは不稔性で偽果だが、希に結実して長さ6cm程の四稜があるバナナ状の果実を付ける。果実は液果。種子は暗褐色。種子が大きく多く実も綿のようで、タンニン分を多く含む種株もあるため、その多くは食用には不適。

※ 名は、漢名「芭蕉」の音読み。
 関東地方以南では露地植えも可能。


主写真撮影日:2017-08-13   撮影地:東京都葛飾区 水元公園 (植栽)
撮影者:MOMO