オオアカウキクサ

学名:Azolla japonica  

オオアカウキクサ(大赤浮草) サンショウモ科アカウキクサ属

本州・四国・九州の水路や水田などに生育する浮遊性のシダ植物。

1個体当たりの全長は1-4cm。茎は短く、羽状に分枝して、長さ約2mmほどの葉を密生する。葉は赤緑色から青緑色で、互生する。根は茎から垂れ下がって水中に伸び、根毛は早期に脱落する。根の長さは約1-1.5cm。大胞子と小胞子を持つ異形胞子性で、4-7月に大小二つの胞子嚢果を形成する。またちぎれた植物体からも新しい葉を次々と形成し、条件さえ整えば急速に個体群を拡大させる。日本では気温が20℃程度となる6月頃から急激に繁殖するが、気温が25℃を超える7月には繁殖力がやや劣るとされる。秋には全体が赤くなり、冬は先端部を残して枯れる。

※ 水田での除草剤使用や、生育環境の減少により、絶滅危惧IB類の指定を受けている。
 特定外来生物に指定されているアメリカオオアカウキクサ(アゾラ・クリスタータ)との目視での識別は困難。


主写真撮影日:2017-08-13   撮影地:東京都葛飾区 水元公園
撮影者:MOMO