イワミツバ

学名:Aegopodium podagraria  

イワミツバ(岩三葉)[別名:エゴポディウム] セリ科エゾボウフウ属

ヨーロッパ・小アジア・コーカサスの原産で、主として斑入り葉のものが下草として、寄せ植えの花材として多く利用される多年草。北海道各地・東京都・神奈川県では溝端や湿地に帰化している。

丈は40-90cm。地下茎が伸びて群生する。茎は直立し、上部で枝を互生する。無毛または軟毛がある。葉は1-2回の3出複葉。小葉の大きさは左右不揃いで長楕円形、長さ3-10cm、鋸歯縁で先が尖り、下部のものには長い柄がある。花は頂生の複散形花序に付き。柄は長さ5-30cm、葉から超出する。小散形花序の柄は15-25本、斜上し、ほぼ同長、長さは1.5-7cm。
小花柄は1-7mm。花は径2mmほどで花弁は白色で5枚。
花期は6-7月。
果実は長楕円形から卵形、頂部と基部は丸く、長さ3-4mm、幅1.5-3mmで無毛。

※ 名は、岩場に生育し、葉姿がミツバに似ていることから。
 春の柔かい葉は、食用にされる。また痛風や関節リウマチの治療用にも用いられる。
 北海道では、生態系等へ大きな影響を及ぼす、要対策植物にリストアップされている。


主写真撮影日:2017-06-21   撮影地:長野県茅野市 バラクラ・イングリッシュガーデン
撮影者:MOMO