アケボノセンノウ

学名:Silene dioica  

アケボノセンノウ(曙仙翁)[別名:レッドキャンピオン] ナデシコ科マンテマ属

ヨーロッパ原産で、観賞用に植栽されたものが逸出して、北海道などで空地や河川敷などに帰化している多年草。

丈は15-80cm。茎は株元からよく分枝し株立ちになる。茎、葉ともに長い軟毛を密生しているが、茎や葉には腺毛は無い。根生葉や茎の下部の方の葉は倒卵状箆形。葉の基部は次第に細くなり長い葉柄になる。葉先は鋭頭。長さは葉柄とも3.5-12cm程、幅0.8-3cm。葉は上部になるにつれて小さく、長卵形~広卵形で葉柄は無い。雌雄異株。花は昼咲き。花冠は紅紫色で中心が白色で花径は1.5cm程。花弁の先は2深裂する。花柱は5本。花柄は3-15mm。萼筒は雄花が円筒で雌花は長卵形で長さは10-12mm程、開出する軟毛と腺毛を密生している。萼筒の脈は全て10脈、先は狭三角形で長さ2mmほどの萼歯がある。果期には萼筒は膨大径7-8mm膨れる。
花期は5-8月。
果実は蒴果。蒴果の先は10浅裂し裂片は反曲する。種子は腎円形で黒褐色、長さは1mmでやや平たく背面に溝があり、微突起がある。

 [近縁種]
  マツヨイセンノウ:英名はホワイトキャンピオン。花冠は白色。茎は短腺毛を密生。夕刻に開花する。


主写真撮影日:2017-07-20   撮影地:群馬県渋川市 赤城自然園 (植栽)
撮影者:MOMO