キジカクシ

学名:Asparagus schoberioides  

キジカクシ(雉隠) キジカクシ科[クサスギカズラ科]キジカクシ属

北海道・本州・四国・九州の山地の草地、ときに海岸の草地に生育する多年草。

丈は50-100cm。よく枝分かれし、小枝には鋭い稜がある。小枝に付く葉は退化して白色の膜質で、太い枝や幹に付くものは逆向きの刺になっている。葉状枝は7-17mmあり、3-7個が束になって出る。雌雄異株。葉状枝の腋に3-4個の淡黄緑色で広鐘形、長さ2.5-3mmの花が集まって付く。花柄は短く、先端に節がある。葯は心形で花糸よりはるかに短い。
花期は5-6月。
果実は、液果で径6-8mmの球形、秋に紅熟する。

※ 名は、成長すると細かく切れた葉に見える枝がキジが隠れることができるほど生い茂ることから。
 和製のアスパラガスと呼ばれ、若茎は食用となる。
 [近縁種]
  クサスギカズラ :本州・四国・九州の 海岸の崖地などに生育する。根茎は短く、多数の肥厚した根を付ける。
           葉状枝は普通3個の束になり、類かま形。
           果実は、秋に黄白色に熟す。


主写真撮影日:2017-07-20   撮影地:群馬県渋川市 赤城自然園
撮影者:MOMO