ミヤコザサ

学名:Sasa nipponica  

ミヤコザサ(都笹) イネ科ササ属

北海道・本州(太平洋岸)・四国・九州の、山地の林縁・林床に生育するササ類。

丈は50-80cm。地上部の寿命は1年で、5月頃、地下の稈の基部に形成された新芽が伸び始めると、地上部は枯れる。稈の径は2-4cmと細い。節は球状に膨らむ。普通分枝せず、ときに基部の節から1個分枝する。稈鞘は節間の1/2より短く、表面は無毛。葉身は長さ15-25cm、幅2-5cm。裏面は軟毛が密生する。葉鞘は無毛。葉耳があり、肩毛は発達してざらつき、放射状に開出する。葉舌は低く、先は切形。冬期にはクマザサのように葉の縁が白く隈取られる。
開花周期は、60年から120年とも言われ、通常は花を付けない。

※ 名は、京都の比叡山産のものが基準標本となったことから。
 [近縁種]
  センダイササ:ミヤコザサによく似る。別名はオオクマザサ。
         稈鞘に逆向きの微細な毛があり、葉鞘に開出する細毛がある(どちらもルーペで識別可能なレベル)。


主写真撮影日:2017-07-20   撮影地:群馬県渋川市 赤城自然園
撮影者:MOMO