トマト

学名:Solanum lycopersicum  

トマト(Tomato)[別名:アカナス] ナス科ナス属

南アメリカ(アンデス西斜面のペルー,エクアドル地方)原産で、果実を食用とする重要な野菜の一つの、多年草。栽培上は1年草として扱われる。

茎は長さ1-2mになるが、自然には直立できず地面に這う。茎の下部が地面に接する部分からは不定根を出す。葉は長さ15-45cmの羽状複葉で、柔毛がある。小葉は5-9対で、長さ5-7.5cm。花は黄色で径約2-3cm、花冠は5ないし10片に深裂する。葉腋に3-7花が房になって付く。
花期は5-8月。
果実の内部は数室に分かれ、多数の種子が入る。果実の形は品種によって大小様々で、また果色も赤、紅、黄色などがある。直径2-3センチメートルの赤または黄色の果実を房成りにつける品種や、卵形や西洋ナシ形の小形の果実の品種も普及している。

※ 葉腋から盛んに腋芽を出して茂るが、日本で生食用果実を得る目的で栽培するときには、腋芽を全部摘み取って1本の茎だけを、支柱を立てて仕立てることが多い。
 ジュースやケチャップなど加工用の目的で栽培する場合には、支柱をせず腋芽も摘まずに育てる無支柱栽培もされる。
 日本では明治以後栽培が始まり、大正末頃一般化した。


主写真撮影日:2017-07-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO