カイヅカイブキ

学名:Juniperus chinensis 'Kaizuka'  

カイヅカイブキ(貝塚伊吹) ヒノキ科ネズミサシ属

中国原産のイブキ(ビャクシン)の、園芸種で公園や生け垣・庭木として植栽される常緑高木。

樹高は8-15m。生垣によく利用され、剪定されるため、普段見られるのはそれほど大きくない。イブキに比べて葉の緑色が濃く、樹形も整いやすい。樹皮は赤褐色で縦に裂け薄く剥がれ、幹には凹凸があり側枝は円錐状に捩じれて伸びる。葉は鱗片状で十字対生し、葉の先端は鈍頭で葉裏にはX状の白い気孔帯が見られる。強く刈り込まれた部分は、スギの葉状の鋭く尖った針葉が出る。雄花は短枝の先に単生し直径2-3mmの淡褐色、雌花も枝の先に単生し、小さな球状で白緑色をする。
花期は4月頃。
球果は径7-10mm、翌年の秋に熟し白緑色から黒色に熟し2-4個の種子を含む。

※ 名は、大阪府の「貝塚市」で作られたことから。
 リンゴ、ナシ、カイドウ、ナナカマドなどに発生する赤星病の病原菌の中間宿主となるため、植栽の規制をしている自治体も多くある。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO