ミズカンナ

学名:Thalia dealbata  

ミズカンナ(水かんな) クズウコン科ミズカンナ属

北アメリカの南部原産で、湿地に生育する多年草。観賞用に池に植栽される。

丈は、1-3m。全体に粉を被り白色を帯びる。葉は根生し、長さ17-55cm、幅7-22cmの卵形で全縁。質は硬い紙質。基部は円形、先は尖り、長い柄がある。長さ50-190cmの茎の先に長さ7-18cmの集散花序を出し、紫色の花を10-30個ほど付ける。花軸の節間は2-3mm。苞は長さ0.8-1.5cm、赤褐色~赤紫色、著しく粉をかぶり白色に見える。萼片は長さ1.5-2.5cm。暗紫色の花弁のように見えるのは仮雄蕊が変形したもの。
花期は、7-10月。
果実は長さ8-12mmのほぼ球形~広倒卵形。種子は長さ7-9mmのほぼ球形~惰円形、暗褐色~黒色。

※ 名は葉がカンナに似て、水のあるところに生育することから。
 [近縁種]
  タリア・ジェネキュラータ:花序の枝から2個ずつ、苞から花が突き出て垂れ下がり、苞は緑色。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO