タイワンニンジンボク

学名:Vitex negundo  

タイワンニンジンボク(台湾人参木) シソ科ハマゴウ属

台湾~熱帯アジア・マダガスカル島・アフリカの原産で、庭木などに植栽される落葉低木。

樹高は2-8m。葉は対生。掌状複葉で、小葉は3-5個、広披針形~卵状楕円形で先端は尖り基部は楔形。縁は全縁か僅かな鋸歯がある。裏面は灰白色の短い伏毛が密生する。夏、枝先や上部の葉腋から円錐形花序を出し、径1cmに満たない小さな淡紫色の花を多数付ける。花冠は唇形、上唇は2裂、下唇は3裂し、中央裂片が特に大きい。
花期は7-8月。
果実は核果で、球形で黒熟する。

※ 名は、台湾に産するニンジンボクの意。
 独特の芳香があり、漢方では果実を黄荊(おうけい)と呼び、鎮咳・鎮痛・健胃・止瀉剤として使われる。
 [近縁種]
  ニンジンボク    :樹高が1-3mになり、小葉には通常粗い鋸歯(稀にない)がある。
             頂小葉は長さ5-12cm、幅1.5-4cmの広披針形。
  セイヨウニンジンボク:樹高は2-3m。小葉は全縁で5-7枚。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO