シナマオウ

学名:Ephedra sinica  

シナマオウ(支那麻黄) マオウ科マオウ属

中国(東北部)・モンゴルの乾燥地帯が原産で、医薬エフェドリンの原料を含有する常緑低木。

樹高は30-70cm、木質の枝の上端から、緑色で節の多い茎を出す。葉は節に対生し、退化したため鱗片状。雌雄異株で、葉腋に2枚の苞をもった花を1個付ける。花は初夏に咲き、雄花は黄色、雌花は緑色を帯びる。
花期は5-7月。
果実は偽果で肉質紅色となる。

※ 名は、舌の先を麻痺させ黄緑色にすることが由来。
 本種および同属植物の地上茎を生薬マオウ(麻黄)と呼び、気管支喘息などの鎮咳薬の目的で用いる。麻黄は葛根湯、小青竜湯、五積散、麻黄湯、麻杏甘石湯など多くの漢方処方に配合される最も重要な生薬の一つ。喘息薬あるいは風邪薬に咳止め薬として配合されるエフェドリン(Ephedrine)の原料となる。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO