アメリカホド

学名:Apios americana  

アメリカホド(亜米利加塊)[別名:インディアンポテト、アピオス] マメ科ホドイモ属

北アメリカ大陸東部原産で、東北地方を中心に作物として主に栽培され、逸出したものが野生化もしている。

地下に、普通、数節のくびれた塊茎ができ、多いものは20個ほどになることもある。塊茎は直径2-8cm。葉は互生し、長さ8-15cmの奇数羽状複葉。葉柄は長さ1.8cm以下。托葉は早落性、長さ4-7mm。小葉は5-7個付き、質が薄く、卵形~披針形、先が尖り、長さは2-10cmと変化が多く、普通は長さ4-6cm、幅1.5-4cm。葉腋に総状花序を直立し、10-40個の花を密集して付ける。花序柄は長さ2-5cm。小花柄は長さ2-5mm。花は長さ10-13mm、半球形の長さ3-5mmの萼筒をもつ。萼裂片の上側4個は短いか又は欠き、下側の裂片は1個だけで、萼筒のほぼ半長。花冠は蝶形花、小凹形の花弁がある。旗弁は後面が帯白色、前側が赤褐色。翼弁は紫褐色。竜骨弁は強く曲がり、ときにコイル状になる。10個の二体雄蕊がある。雌蕊は有柄。子房は長さ5.5-7mm、胚珠は7-16個。花柱はコイル状。柱頭は頭状。
花期は7-9月。
豆果は細長く、長さ5-11.5cm、幅4-6mm、内果皮は銀色~くすんだ白色、12個以下の種子が1列に並び、熟すと裂開し、捻じれて種子を出す。種子は長さ4-5mm、形は不規則、表面に小しわがある。

※ 名は、アメリカから渡来したホドであることから。在来種にホドイモがあるが、「ホド=塊」で、地下の塊根(芋)ができることによる。
 地下の塊茎を食用とする。くびれた塊茎は、20個ほどになることもある。
 [近縁種]
  ホドイモ:花は淡黄緑色。葉は5または3小葉からなる。北海道・本州・四国・九州の日照の良い林に自生する。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO