ギョリュウ

学名:Tamarix chinensis  

ギョリュウ(御柳)[別名:タマリスク] ギョリュウ科ギョリュウ属

中国原産で、海岸や内陸の塩分を多く含む土壌など、本来植物が育ち難い場所に自生する塩生植物の落葉小高木。日本では観賞用に植栽される。

樹高は5-8m。主幹は立ち、細い枝をアーチ状に伸ばす。幹は縦にひび割れる。葉は太さ1mmほどの鱗片葉を繋げた針状で、枝に密着して互生するため、針葉樹のように見える。枝先の総状花序に淡い紅紫色の径1mmほどの桃色の小さな5弁花を穂状に多数付ける。花は2度咲き、春には前年の枝に、秋には当年の枝に咲き、秋咲きの花が結実する。
花期は5-6月と8-9月。
果実は蒴果で、種子は細かく房状の毛が生え風で飛ぶ。

※ 名は、中国名からだが元の発音とは異なる。
 日本には寛保年間(1741~1744年)に渡来。
 枝葉に「塩腺」と呼ばれる器官があり、余分な塩分はそこから体外に排出される。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO