ニンジンボク

学名:Vitex negundo var. cannabifolia  

ニンジンボク(人参木) シソ科ハマゴウ属

中国原産で、庭木などに植栽される落葉低木。

樹高は1-3m。葉は対生。掌状複葉で、小葉は3-5個。頂小葉は長さ5-12cm、幅1.5-4cmの披針形。縁には粗い鋸歯がある。裏面全体に短毛が散生し、脈状には密生する。夏、枝先や上部の葉腋から円錐形花序を出し、径1cmに満たない小さな淡紫色の花を多数付ける。花冠は唇形、上唇は2裂、下唇は3裂し、中央裂片が特に大きい。
花期は7-8月。
果実は核果で、倒卵形で小さく黒熟する。

※ 名は、葉の形がウコギ科のチョウセンニンジンに似ていることによる。
 独特の芳香があり、漢方では果実を牡荊子(ぼけいし)と呼び、鎮咳・鎮痛・健胃・止瀉剤として使われる。
 [近縁種]
  タイワンニンジンボク:樹高が2-8mになり、小葉が全縁。
  セイヨウニンジンボク:樹高は2-3m。小葉は全縁で5-7枚。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO