ヒゴタイ

学名:Echinops setifer  

ヒゴタイ(平江帯、肥後躰) キク科ヒゴタイ属

愛知県・岐阜県・広島県と九州の特定箇所の、日照の良い草原に生育する多年草。

丈は100-150cm。茎は太く筋張り、毛を密生して白色。葉は羽状に深裂し、裂片に欠刻と刺があり、アザミの葉に似る。葉の表面は緑色で薄い蜘蛛の巣状の毛を生じる程度だが、裏面は白色の綿毛を密生する。盛夏~秋、茎頂または枝先に、多数の頭花が集まって径約5cmの球状の花を付ける。頭花は1個の管状花からなり、花冠は濃い淡青色で、先は深く5裂し、裂片は反り返る。総包は16-18枚、覆瓦状に並び、先は芒状に尖る。
花期は8-10月。
果実は痩果。毛を密生する。冠毛は鱗片状の毛が中部以下で合生して冠状になる。

※ 名は、「肥後」を連想するものの「平江帯」と書き、中国の平江府に多いことがその由来という説があるが、諸説あって明確ではない。
 絶滅危惧II類 (VU)に指定されている。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO