学名:Sphagneticola calendulacea
クマノギク(熊野菊)[別名:ハマグルマ] キク科アメリカハマグルマ属本州の伊豆半島と紀伊半島・四国・九州・沖縄の、海岸の湿った草地に生育する多年草。
丈は10-25cm。茎は地を這って、節から根を下ろし、多数分枝してマット状となる。葉は対生し、長さ約5cm、披針形ないし長楕円形でほぼ無柄。 短くて白い剛毛があり、葉がざらつき、縁には2-3個の低い鋸歯がある。 春~秋、斜上した茎の葉腋に長い花柄を伸ばし、1個の頭花を付ける。花冠は径約2-2.5cm、舌状花は7-15個、先が浅く2-3裂する。
花期は5-10月。
果実は痩果で、痩果の上部には粗い毛があり、冠毛は明らかに杯状。
※ 名は、和歌山県熊野で初めて発見されたことによる。
別名のハマグルマは近縁種のネコノシタも同名で呼ばれるが、浜に咲く車に見たてたところから。
小石川植物園では学名を、Wedelia chinensisと表示していたが、維管束植物分類表に従った。なおWedelisはハマグルマ属。
[近縁種]
キダチハマグルマ:亜低木になる。
オオハマグルマ :葉は薄く、頭花が3個付く。
ネコノシタ :花はよく似る。海岸の砂地に生育し、葉の鋸歯が明瞭で光沢は少ない。
主写真撮影日:2017-07-13 撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO