サボンソウ

学名:Saponaria officinalis  

サボンソウ(サボン草)[別名:シャボンソウ] ナデシコ科サボンソウ属

ヨーロッパ・西アジア原産で、観賞用に栽培される多年草。各地で逸出して野生化もしている。

丈は50-90cm。根茎は太く、よく分岐して横に延び、表面の色は赤褐色、中は白色。茎は数本、根茎から直立または斜上する。節があり、節の部分が膨らむ。葉は対生。形は長楕円披針形で、先は尖る。葉縁は全縁、葉の質は柔らかで、3本の葉脈が目立つ。初夏から盛夏、茎頂に集散花序を出す。色は淡紅色で花の径は3cm程、花柄は短く、花弁5個、雄蕊10個、花柱2個、萼は緑色で5裂する。
花期は5-8月。
果実は蒴果。

※ 名は、根はサポニン類を含むため、石鹸代りに使われたことからで、サボンはシャボンの転訛。
 また、根を乾燥したものが生薬のサポナリア根で去痰薬などに用いた。
 


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO