ハマボウ

学名:Hibiscus hamabo  

ハマボウ(浜朴、黄槿) アオイ科フヨウ属

千葉県以西の本州・四国・奄美諸島までの九州の、海岸や河口の砂泥地に生育する落葉低木。

樹高は1-3m。葉は互生。葉身は長さ4-7cm、幅3-6cmの円形または広卵形。先は短く尖り、基部は円形またはやや心形。縁には波状の浅い鋸歯がある。表面には黄灰色の星状毛が散生し、裏面には密生する。葉柄は長さ1-2cm。托葉は三角状卵形で長さ約1cm、外面に星状毛が密生する。夏、枝先の葉腋に黄色の花を1-2個付ける。花は径5-10cm、中心部は暗赤色。花弁は5個。
花期は7-8月。
果実は蒴果。長さ3-3.5cmの卵形で、褐色の毛が密生する。10-11月に熟す。種子は長さ4-5mmの腎臓形。

※ 名は、浜辺に生えるホオノキと言われるが、異説もある。
 [近縁種]
  オオハマボウ  :屋久島・種子島以南の南西諸島、小笠原諸島の海岸に生育する。
           高さ4-12mに達する高木で、葉も10-15cmほどと大きい。
  モンテンボク  :小笠原諸島の固有種。高さ10m、時に15mに達する高木。
           葉に光沢がある。海岸ではなく山の斜面に生える。花はやや小さい。
           別名は、テリハハマボウまたはテリハノハマボウ。
  サキシマハマボウ:沖縄から熱帯アジア一帯に分布。
           海岸性で黄色の花をつける点でハマボウ等に似るが別属。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO