ヒトツバハギ

学名:Flueggea suffruticosa  

ヒトツバハギ(一葉萩) ヒトツバハギ属

関東地方、中部地方以西の本州・四国・九州の土手や林縁に生育する落葉低木。

樹高は1-3m。枝は淡緑色ときに紫褐色を帯び、無毛、小枝は冬に枯れる。葉は互生。2列に並ぶ。葉身は長さ2-7cmの長楕円形で両端は尖る。縁は全縁で小さく波打つ。両面とも無毛。雌雄異株。初夏~夏、葉腋に淡黄緑色の小さな花が付く。雄花の柄は短く、多数束生する。雌花は長さ1cm程の柄があり、葉腋に1-5個付く。子房は扁球状で花柱は3個。
花期は6-8月。
果実は蒴果。径4-5mmの扁球形で、3個の溝がある。10-11月に熟す。種子は褐色で、長さ約2mm。

※ 名は、比較的小さな葉の形態が、ハギの仲間の小葉に似ているとして「ハギ」で、ハギの仲間では普通三出複葉であるのに対して単葉なので「ヒトツバ」とされた。
 [近縁種]
  アマミヒトツバハギ:沖縄~台湾の海岸に生育し、葉の質が厚く、倒卵形で先は丸い。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO