ナツメ

学名:Ziziphus jujuba  

ナツメ(棗) クロウメモドキ科ナツメ属

中国北部原産で、庭木などに植栽される落葉小高木。

樹高は10mほどになる。樹皮は黒褐色~灰色。小さく不規則に縦の割れ目が入る。枝は無毛。長枝には托葉から変化した刺が2個あり、うち1個は短く下に曲がって鈎形になる。短枝には細い小葉が束生する。葉は互生。葉身は長さ2-4cm、幅1-2.5cmの卵状楕円形~卵形。3個の脈が目立ち、縁には不揃いな鈍い鋸歯がある。初夏、短枝に束生する小枝の葉腋に黄緑色の小さな花を数個ずつ付ける。花は径5-6mm。
花期は6-7月。
果実は核果。長さ1.5-2.5cmの楕円形で、10-11月に暗紅色に熟す。核は卵形~長楕円形で両端が鋭く尖り、不規則な縦の溝がある。

※ 名は、夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来する。
 材は彫刻材、細工物。果実は甘く、生食する他、干したり砂糖漬けにする。利尿強壮の薬効がある。


主写真撮影日:2016-09-16   撮影地:神奈川県相模原市南区 (果実、植栽)
撮影者:MOMO