イワヒバ

学名:Selaginella tamariscina  

イワヒバ(岩檜葉)[別名:イワマツ] イワヒバ科イワヒバ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の温帯域より下の主として岩場、稀に樹上に生育する常緑シダ植物。

乾燥すると葉を内側に巻きこみ、湿ると緑色になり広がる。根や担根体が絡みあった仮幹を直立し、仮幹から多数の枝を輪生し、枝分かれして鱗片状の葉を密生する。枝の基部から根のような担根体を出す。葉には背葉と腹葉の2形がある。枝先に四角柱状の胞子嚢穂を付ける。胞子嚢穂には胞子葉が多数あり、胞子葉に胞子嚢が1個ずつく。胞子嚢には2種あり、胞子が異なる異形胞子。大胞子嚢は4個の大胞子を持ち、小胞子嚢は多数の小胞子を持つ。大胞子から雌性の前葉体、小胞子から雄性の前葉体が生じる。前葉体は内生型であり、胞子の中で成熟する。

※ 名は、ヒノキの葉に似ていることから。
古典園芸植物としても扱われ、現在も数十の品種があり、盆栽として栽培される。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO