ハブソウ

学名:Senna occidentalis  

ハブソウ(波布草) マメ科センナ属

熱帯アメリカ原産で、江戸時代に毒虫や毒蛇、とくにハブに咬まれたときの民間薬として導入され、南西諸島や小笠原諸島に帰化している1年草。

丈は60-120cm。茎は直立する。全草無毛である。葉は、8-12枚の小葉からなる偶数羽状複葉。小葉は狭卵形で先は尖る。花は夏に、茎の先の方の葉腋から総状花序を出し、一つの花序に数輪の黄色い花が咲く。花はマメ科特有の蝶形花ではなく、いびつな5弁花。
花期は7-10月。
果実は豆果で、長さが10-12cmほどになる。

※ 名は、ハブに咬まれたときの民間薬として導入されたことから。
 豆は、現在は主に夷草(エビスグサ)の豆が使われるが、「ハブ茶」の材料となる。
 [近縁種]
  エビスグサ:全体にハブソウによく似る。小葉の形がハブソウは先端が尖るのに対し、エビスグサは丸みがある。
        豆果はハブソウが鞘が太く上向きに反るのに対し、エビスグサは鞘が細く垂れ下がる。


主写真撮影日:2017-07-13   撮影地:東京都文京区 小石川植物園 (植栽)
撮影者:MOMO