学名:Lavandula angustifolia
ラベンダー(Lavender)[別名:コモン・ラベンダー、イングリッシュ・ラベンダー] シソ科ラベンダー属地中海沿岸原産で、ハーブや花の観賞用に栽培される、常緑小低木。
樹高は40-60cm。葉はは線形で対生し、若い茎では輪生する。葉の色は最初白っぽく、育つにつれ緑色になる。初夏に、芳香のある青紫色の花を穂状にたくさん付ける。
花期は6-7月。
※ ラベンダーの名は、ラベンダー属の植物全体を指すこともある。
日本の夏の高温多湿には弱い。
最高級の精油がとれ、高地で育てると高い品質になるが、花穂が短く採取量が少ないため、商業用に育てられるものは、Lavandula latifolia(スパイク・ラベンダー)が多少とも交雑した雑種であると考えられている。
[近縁種(代表的園芸種)]
ラバンディン :Lavandula×intermedia
原種のスパイクラベンダーLavandula latifolia)とイングリッシュラベンダーの交配種。
比較的耐暑性に富み、寒さにも強く栽培しやすい。
ラバンディン‘グロッソ’:Lavandula×intermedia‘Grosso’
ラバンディンの品種で、香りもよく花も美しい。生育旺盛で花つちがよい。
樹高80cm、株幅1mほどのこんもりとした形のよい大株になる。
フレンチラベンダー :Lavandula stoechas
ウサギの耳のような苞のある花穂がかわいらしい。
耐暑性に富み、夏越ししやすい。
耐寒性はやや弱いが、暖地でも枯死するようなことは少なく、栽培しやすい。
フレンチラベンダー‘キュー・レッド’ :Lavandula stoechas subsp. stoechas f. rosea ‘Kew Red’
フレンチラベンダーの品種で、赤みを帯びた紫色の花。
コンパクトにまとまるので、コンテナ植えに合う。
デンタータラベンダー :Lavandula dentata
スペインのバレアレス諸島、アフリカ北部原産。葉の縁に細い切れ込みが入る。
四季咲き性。香りはやや弱い。フリンジラベンダーとも呼ばれる。
ピナータラベンダー :Lavandula pinnata
カナリア諸島、マデイラ諸島原産。耐暑性に富むが、耐寒性は弱い。
花穂は3つに枝分かれし、秋から初夏まで開花する。レースラベンダーと呼ばれることもある。
主写真撮影日:2017-06-25 撮影地:長野県池田町 (植栽)
撮影者:MOMO