エゾユズリハ

学名:Daphniphyllum macropodum subsp. humile  

エゾユズリハ(蝦夷譲葉) ユズリハ科ユズリハ属

北海道・中部地方以北のの本州日本海側の、多雪地地の林床に多く見られる常緑低木。
樹高は、1-3m。基部で倒れて斜上する。枝は粘り強くてよくしなる。若い枝は紅色を帯び、古い枝は葉痕が目立つ。葉は互生。葉身は長さ10-15cm、幅3-4cmの長楕円形~倒披針形。縁は全縁。側脈はユズリハより少なく、8-10対。質はユズリハよりやや薄い。両面とも無毛。裏面は白色を帯びる。葉柄は長さ2-4cm、紅色を帯びる。雌雄異株。晩春から初夏に、前年枝の葉腋から総状花序を出す。雄花は花弁も萼片もなく、褐紫色の葯が目立つ。雌花の柱頭は褐紫色で、2-4個が外側に反り返る。
花期は5-6月。
果実は核果。長さ8-9mmの卵状楕円形で、9-10月に藍黒色に熟す。果序は垂れ下がる。核は長さ8-9mm。

※ 太平洋側の温暖な地方に分布するユズリハが、本州の日本海側の多雪地帯に適応した亜種。


主写真撮影日:2017-06-25   撮影地:長野県白馬村
撮影者:MOMO