カキツバタ

学名:Iris laevigata  

カキツバタ(燕子花、杜若) アヤメ科アヤメ属

北海道・本州・四国・九州の、水湿地に群生する多年草。

丈は40-90cm。根茎は横に這って枝分かれし、多くの繊維に覆われる。茎は円柱形で直立する。葉は剣状広線形で先が尖り、基部は鞘になって茎を囲む。葉身は長さ30-70cm、幅2-3cmで質は柔らかく、中央は盛り上がらない。花茎の先端に青紫色か紫色の花を2-3個付ける。外花被片は3個、楕円形で垂れ、長さ5-7cm、中央から爪部にかけ、白から淡黄色の斑紋がある。内花被片は3こ、倒披針形で直立する。雄蕊は3個、葯は外向きで白色、花柱は3裂し、先端は2裂する。
花期は5-6月。
果実は蒴果。長楕円形で4-5cm、3つの稜があり、先端に嘴状の突起はない。

※ 名は、書き付け花の転嫁で、昔この花の汁を布に擦り付けて染めたことに由来する。
 花が美しいため栽培もされ、園芸種には白花(シロカキツバタ)などもある。


主写真撮影日:2017-06-25   撮影地:長野県白馬村 親海湿原
撮影者:MOMO