オクノサワフタギ

学名:Symplocos sawafutagi var. terrae-nivosae  

オクノサワフタギ(奥の沢蓋木) ハイノキ科ハイノキ属

本州の日本海側に落葉樹林内や草原に生育する落葉低木または小高木。北海道・本州・四国・九州に自生するサワフタギの変種で、相違点は葉の表面や花序に毛が無い。

樹高は2-4m。樹皮は灰褐色で縦に細かく裂ける。葉は互生。葉身は長さ4-8cmの倒卵形または楕円形。裏面の葉脈に毛が生え、縁には先が内曲した細鋸歯がある。側枝の先に円錐形花序を出し、白色の花を付ける。花径は7-8mm、花冠は5深裂する。雄蕊は多数あり、花冠より長い。
花期は5-6月。
果実は核果。長さ6-7mmで、秋に藍色に熟す。

※ 基本種のサワフタギは、ニシゴリ(錦織木)の別名があり、木灰を紫根染めの媒染剤としたことから。サワフタギは、葉の表面には疎らに圧毛があってザラザラし、花序の枝も有毛。


主写真撮影日:2016-05-29   撮影地:新潟県妙高市 沼の原湿原
撮影者:MOMO