ハカワラタケ

学名:Trichaptum biforme  

ハカワラタケ(歯瓦茸) タマチョレイタケ科シハイタケ属

日本全土の広葉樹の枯れ木に側着生し群生するキノコ。

傘は幅1-6cm、厚さ1-3mmの扇形~半円形~腎形で、扁平、乾くと下方へ曲がり、内巻きにはならない。背面は灰白色~淡褐色、微毛を密生し、環紋がある。腹面は管孔面がはじめ淡紫色~帯紫褐色、後に淡褐色~灰褐色、孔は浅く、孔壁が裂けて、薄い歯牙状になる。孔口は角形、3-5個/mm。肉は薄い革質で白色~乳白色、無味無臭。胞子は長さ6-8µm、幅2-2.5µmの円柱形、非アミロイド。シスチジア(キノコの組織中にある不稔性の異型細胞)は長さ20-35µm、幅3-5µmの紡錘形で、やや厚壁、頂部に結晶を付けることがある。

※ 過去、傘や管孔面が白っぽいものをシロハカワラタケとしていたが、区別しない見解もある。


主写真撮影日:2016-12-29   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO