ホソモジゴケ

学名:Graphis tenella  

ホソモジゴケ(細文字木毛) モジゴケ科モジゴケ属

日本全土の樹木の、樹皮上に生育する地衣類。

痂状(かじょう)の固着地衣。色は灰褐色。大きさは3cm以上になる。子器は黒色で紐状(3-10 × 0.1-0.2mm)で盛んに分岐する。子器は地衣体に埋没し、縁部のみが現れる。子器断面は果殻が下部まで炭化し、底部は開く。

※ 名は、黒い筋状の子器の形が文字のように見えるモジゴケの中で、筋が短いことから。
 モジゴケ属は日本では約20種が知られ、樹皮上に着生するのが普通で、一部カバイロイワモジゴケなどが岩上に着生する。
 モジゴケ属の種の正確な同定には、子器断面の形態や胞子に基づくため、顕微鏡による専門的な形態観察が必要。


主写真撮影日:2016-12-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO