ヤノウエノアカゴケ

学名:Ceratodon purpureus  

ヤノウエノアカゴケ(屋の上の赤苔) キンシゴケ科ヤノウエノアカゴケ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、開けた場所の砂質土壌や、とき藁屋根の上などに群生する蘚類。

茎はふつう長さ0.5-1cmで僅かに分枝する。葉は幅広い披針形~披針形、長さ1.2-2.5mm、乾くと捲縮する。葉縁は狭く背方に巻き、葉先を除き全縁。中肋は葉先に届くか短く突出する。葉身細胞は規則正しい方形~短い矩形で長さ8.5-12μm、平滑でやや厚壁。雌雄異株。蒴柄は赤紫色~黄褐色で長さ1-3cm。蒴は傾いて付き、赤褐色、円筒形で曲がり、緋相称、基部の下側にふつう瘤があり、乾くと深い皺ができる。蓋は円錐形、口環はよく発達する。蒴歯は16本、基部近くまで2裂し、全面に細かいパピラ(乳状突起)がある。胞子は径12-16μm。雄株は雌株に似る。

※ 名は、胞子嚢の茎が赤いことと昔の草葺きの屋根に生えることが多かったことによる。


主写真撮影日:2016-12-11   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO