トウカエデ

学名:Acer buergerianum  

トウカエデ(唐楓) ムクロジ科カエデ属

中国中部・台湾原産で、街路樹などとして広く植栽されている落葉高木。

樹高は10-20mになる。樹皮は灰褐色で、成木では短冊状に剥がれる。短枝は刺のように見える。若い枝には白色の軟毛がある。葉は対生。葉身は長さ4-8cmの倒卵形、掌状の3脈があって浅く3裂する。基部は浅い心形または円形。裂片は三角形で先は尖る。成木では全縁だが、幼木では縁に大きな鋸歯がある。表面は光沢があり、裏面は青緑色で、やや白みを帯びる。若葉は赤みを帯びる。葉柄は長さ2-6cmで、始めは軟毛がある。雌雄同株。一つの花序に雄花と両性花が混生する。春、長さ2-3cmの散房花序に淡黄色の花を20個ほど付ける。花序には白い毛が密生する。花弁は5個。雄蕊は8個で、雄花では花弁より長く、両性花では花弁より短い。花柱と子房には白い毛が密生する。萼片は5個、長さ約2mmの狭長楕円形。
花期は4-5月。
果実は翼果。分果は長さ約2cmで、あまり開かず、殆ど平行または鋭角に開く。10月頃に熟す。

※ 名は、中国原産の「カエデ」の意。


主写真撮影日:2015-12-06   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽、紅葉)
撮影者:MOMO