カオリツムタケ

学名:Pholiota malicola  

カオリツムタケ(香り紡錘茸) モエギタケ科スギタケ属

夏から秋にかけて枯れた広葉樹や針葉樹の根元や埋もれ木などから群がって発生する。

傘は径1.5-6cm、初め丸山形から中央部が高くなった饅頭形で後にはほぼ平らに開く。表面の色は淡黄褐色で中央部はさらに淡色、弱い粘性があり、きのこが成熟すると表面には褐色のしみが目立つようになる。ひだは初め黄色で胞子の成熟と共に褐色になり、柄にほぼ直生から上生する。柄は傘とほぼ同色で表面は繊維状、痕跡程度のつばがある。

※ 名は、肉に石鹼やスイートコーンのような匂いがある、香るツムタケの意。
 ツム(紡錘)とは糸巻きで、スギタケ属には、ひだにクリソシスチジアと呼ばれる糸巻き型の器官があることが多いため、
 ツムタケという名がある。ただし本種はクリソシスチジアを持たない。別説では、つむは幼児語の「おつむ」からきており、
 こどものおでこのようなまるみを持った傘だから。
 中毒例があるため、毒キノコ扱い。
 


主写真撮影日:2016-12-01   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO