フウセントウワタ

学名:Gomphocarpus physocarpus  

フウセントウワタ(風船唐綿)[別名:フウセンダマノキ] キョウチクトウ科フウセントウワタ属

南アフリカ原産で、果実を鑑賞するために植栽される多年草。日本では越冬が困難なため、春蒔き1年草として扱われるのが一般的。

葉は対生し、線形~披針形、中緑色、長さは5-10cm。夏の初め、葉腋に垂れ下がり気味の、径約5cmの散形花序を付け、10個程度のクリーム白色の径7mmの花が咲く。開花すると、花弁は後方に反り、淡ムラサキの副花冠が目立つ。花柱は先端が5角形で、各辺に葯が張り付く。葯を挟んだ外側には、副花冠がロート状になって付き、ミツを貯める。
花期は6-8月。
果実は径約6cmの刺のある風船状の蒴果。刺はは硬くはない。成熟すると乾燥し薄茶色になって弾け、 中の黒い種子が白い絹糸のような冠毛を付けて飛散する。

※ 茎に傷をつけたときに出る白い汁は毒性があり、目に入ると角膜炎を起こすことがあるので注意が必要。


主写真撮影日:2016-11-10   撮影地:神奈川県三浦市 (果実、植栽)
撮影者:MOMO