ツブダイダイゴケ

学名:Caloplaca flavovirescens  

ツブダイダイゴケ(粒橙木毛) ダイダイキノリ科ダイダイゴケ属

日本全土の、低地のコンクリートや岩上に生育する地衣類。

顆粒状の痂状(かじょう)固着地衣。地衣体は淡黄色、わずかに灰色~緑色を帯びることもあり、鱗片状、平滑、小区画状、裂片を伸ばすことなく、突然終わる。粉芽も裂芽もない。下生菌糸は淡色~黒色。皮層は細胞の厚さ15-21µm。髄層は異形菌糸組織。子器はレカノラ型、直径0.3-1㎜の円形。子器盤は鮮橙色~暗橙褐色、平坦~凸面、縁は薄い。子嚢上層epihymenium は金色、子嚢層は透明、高さ 70-85µm。側糸は1-2個の細胞からなる。子嚢下層に油滴がない。子嚢は胞子が8個入る。胞子は透明、2室、長さ10.0-20.5 µm、幅6-12µmの惰円形、薄壁、隔壁は幅3.5-10µm。

※ ダイダイゴケは学名も似ていて間違いやすい。山地の樹皮上に着生する。


主写真撮影日:2016-06-21   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO