ナツミカン

学名:Citrus natsudaidai  

ナツミカン(夏蜜柑)[別名:ナツダイダイ] ミカン科ミカン属

1700年頃、山口県長門市の青海島に漂着したブンタン系の果実の種を播き育てたのが起源とされ、明治時代に山口県で果樹としての栽培が始まった。現在は、昭和初期に大分で発見された夏蜜柑の枝変わり種の甘夏蜜柑に切替が進んでいる。

樹高は3-6m。若枝は緑色で偏平、稜角があり葉腋から短い棘が出る。葉は対生し、葉身は長さ約10cmの楕円状披針形、縁には低い鈍鋸歯がある。両面無毛で革質。葉柄には狭い翼がある。初夏、枝先の葉腋に径約1.5cmの白色5弁の花を開く。多くは単生するが、ときに6-7花が、総状花序に付くことがある。
花期は4-6月。
果実はミカン状果。果実は翌年の4-6月に熟す。径約12cm、重さ500g程になる。果肉は多汁で酸味が強い。

※ 生食で食される場合も多い(サラダ等に用いる事もある)が、マーマレードなどの材料としての用途も多い。柑橘類としては皮が厚く、外皮をそのまま生かした砂糖漬け(丸漬け)やゼリーにも使用される。


主写真撮影日:2016-12-07   撮影地:神奈川県相模原市南区 (果実、植栽)
撮影者:MOMO