ヤナギマツタケ

学名:Agrocybe cylindracea  

ヤナギマツタケ(柳松茸) モエギタケ科フミヅキタケ属

初夏から秋にかけて、ハコヤナギ類・カエデ類・ニレ類などの広葉樹の枯れ木や生木の腐朽部に発生することが多く、公園の植木や街路樹などでもみられる。近年は栽培もされている。
傘は径5-10cm、饅頭形から平らに開く。表面は灰黄土色で平滑。肉は白色に近く、充実している。ひだは茎にやや垂生。茎は長さ5-10cm、径1cm、上部に膜質のつばがあり、つばの上面には胞子が積もって、暗褐色を呈することが多い。胞子は成熟すると暗褐色で、9-11×6-7μmの楕円形。

※ 名は、マツタケに似た香りを放つことから。
 食用になり、焼き物・炒め物・汁物・煮物・揚げ物などに利用される。
 菌床栽培・原木栽培共に可能で、菌床栽培では年4-6回転栽培が可能。
 左の写真撮影時は密生しすぎて、傘裏や柄は確認できていないため、近縁別種の可能性もある。
 [近縁種]
  ツバナシヤナギマツタケ:Agrocybe firma 食用
              柄にツバが付かない。香りの質、強さはヤナギマツタケと同等。       


主写真撮影日:2013-11-17   撮影地:神奈川県横須賀市 観音崎公園
撮影者:MOMO