ツルタケ

学名:Amanita vaginata  

ツルタケ(鶴茸) テングタケ科テングタケ属

夏から秋にかけて針葉樹林や広葉樹林に発生する中型のキノコ。

傘は径が3-8cmほどで、色は灰褐色~灰褐色で周辺部分は色が薄くなり、中央部から放射状に伸びた条線がある。湿気が多い場所では表面にヌメリが見られ、カサの形は幼い時は卵形で成長すると平らに開く。また成長すると傘が裂けやすい。
ヒダは柄(ツカ)に離生していて密に並ぶ。ヒダの色は白色。柄(ツカ)は長さが10-20cmとかなり長く、根元に近づくほど、やや太くなり、中身は細い空洞。また、根元部分には膜質の壺があり、表面は白色。上部は粉状、下部は綿毛状の鱗片に覆われる。柄にはツバはない。

※ 和名は、一説には、白くて長い柄を鶴の首にたとえたという説がある。
 よく似たキノコにツルタケダマシやタマゴテングタケモドキという毒キノコがあるので要注意。2種ともツバがあるが、幼菌のうちは区別が困難で、成菌でもツバが取れていることもある。
 [変種]
  シロツルタケ  :Amanita vaginata var. alba 
           色が真っ白な点がツルタケとの相違。
  カバイロツルタケ:Amanita fulva または Amanita vaginata var. fulva
           色が樺色ということ以外はツルタケと外見の特徴はほぼ同じ。
           生食は中毒を起こすが、加熱すれば食用になる。


主写真撮影日:2016-06-23   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO