学名:Polyporaceae  

タマチョレイタケ科

キノコを形成する、タマチョレイタケ目に属する菌類。
樹木の幹に無柄で半月状の子実体を生じるものが多いが、背着生のものや、柄と傘とを備えるものもある。子実体は一般に堅くて丈夫(木質・コルク質・革質など)だが、一部には柔らかな肉質のものもある。胞子を形成する子実層托は典型的には管孔状をなしているが、迷路状・ひだ状・鋸歯状などをなすこともあり、一つの種の中でも、子実体の生長段階の別、あるいは子実体の発生環境の影響などによって種々に変形することが多い。
大部分は、木材を分解して栄養源とする白色腐朽菌や褐色腐朽菌で、通常は外生菌根は形成しない。栄養源とする樹種については、あまり選択性を示さないものも多いが、広葉樹のみ・針葉樹のみに限定される種類もあり、さらには樹木の属レベルで選択性を持つもの(カンバタケなど)や種レベルで限定されるもの(エゴノキタケなど)も存在する。

※ 科名は、サルノコシカケ科とされていたが、サルノコシカケ属が存在しないため、命名ルールにより変更された。
 一部には食用として珍重されるものもあるが、通常はきのこ狩りの対象にされないことが多い。
 また一部は漢方薬や民間薬として用いられる。
 木材腐朽菌として、樹木や木造家屋・木製の階段・柵・標識・遊具などに被害を及ぼす。