バナナ

学名:Musa x paradisiaca  

バナナ(Banana) バショウ科バショウ属

熱帯アジア・マレーシアなどが原産で、幾つかの野生種から作られた、果実を食用とするために栽培される常緑多年草。日本では、宮崎・鹿児島・沖縄県で栽培される。

丈は、1-5m。茎のような部分は偽茎(仮茎)で、葉鞘が幾重にも重なりあっているもの。茎は地下にあって短く横に這う。茎のような先端からは、長楕円形の葉が大きく伸びる。葉は、生長するに従い大きくなり、最長で3.5mほどになる。花序は偽茎の先端から出て、下垂する。花序は1本の果軸に複数の果房(果段)が付き、各果房には10本から20本程度の果指から成っている。大きな花弁に見えるのは苞葉。雄花はバナナの蕾といわれる部位の内部に2列に並び、外側の苞を剥がすと見られる。バナナの花には雌花、中性花と雄花とがあるが、発育して果実となるの雌花だけ。雌花は果軸の基部から中央付近に発生し、果軸の先端に雄花、その中間に中性花がそれぞれ着生する。果指一つ一つが1本のバナナに成長し果房がバナナの房となる。なお、開花は1本の偽茎につき1回のみ、開花後は株元から吸芽を出して枯れる。
果実には、3倍体であるため種子を含まない。

※ 古くは芭蕉と呼ばれ、実を食するものは実芭蕉とも呼ばれる。


主写真撮影日:2008-03-16   撮影地:福岡県福岡市中央区 南公園 (温室植栽)
撮影者:MOMO