イヌサフラン

学名:Colchicum autumnale  

イヌサフラン(犬サフラン)[別名:コルチカム] イヌサフラン科イヌサフラン属

ヨーロッパ原産で、薬用や観賞用に栽培される多年草。

丈は10-20cm。径3-5cmの卵形の鱗茎を持ち、秋に花が先に地上部に出て、早春から新芽が伸び出し、20-30cmの広線形で艶のある葉を3-5枚根生し、6月ごろまで茂る。葉が枯れたのち、径10cm程の淡紅色の6弁花を数個開く。
花期は9-11月。
果実は楕円状の蒴果で花柄の先端に付き、種子は球状で黒色に熟す。

※ 名は、アヤメ科のサフランに似た花を付けるが、サフランではないことから。
 球根や種子には、毒性の強いコルヒチンというアルカロイドが含まれる。葉の伸びる時期は、山菜として食べられるギョウジャニンニクと似ていて誤食による死亡事故も発生している。
 一方、通風治療薬コルヒチンの原料になる。


主写真撮影日:2016-10-02   撮影地:山梨県大月市 (植栽)
撮影者:MOMO