ツルシキミ

学名:Skimmia japonica var. intermedia f. repens  

ツルシキミ(蔓樒)[別名:ツルミヤマシキミ] ミカン科ミヤマシキミ属

北海道・四国・九州の低山の林内に生育する雌雄異株の常緑低木。本州中部地方以西では日本海側に、関東地方・四国・九州の太平洋側では山地の上部の冷温帯に分布する。

樹高は0.3-1m。茎の下部が地を這う。枝はしなり、折れにくい。葉は枝に互生し、長さ0.5-1cmほどの葉柄を持ち、葉の形は倒披針状長楕円形で長さ4-8cm、幅2-3cm、基部は楔形で、先は短く尖り浅く凹む。葉の縁は全縁で、表面は濃緑色で光沢を持ち、裏面はやや緑白色を帯びる。花は白色で、枝先に散房状の円錐花序を出す。花弁は4枚で、雄花と雌花が異なる。
花期は5-6月。
果実は核果で、10月から翌年の5月、径1cmほどの球形で赤熟する。

※ 全草的にアルカロイドを含み有毒。


主写真撮影日:2014-10-09   撮影地:神奈川県南足柄市 明神ヶ岳 (果実)
撮影者:MOMO