カミツレ

学名:Matricaria chamomilla  

カミツレ(加密列)[別名:カモミール、ジャーマン・カモミール] キク科コシカギク属

ヨーロッパ~西アジア原産で、ハーブとして栽培される1-2年草。

丈は30-60cm。茎は直立する。葉は長さ8cm以下、1-2回羽状に細裂する。茎頂に頭花を多数付ける。頭花は径約2cm、舌状花が10-25個筒状花が多数付く。舌状花は白色、長さ7-8.5mm。筒状花の花冠は黄色、長さ1-2mm。花床は円錐状に盛り上がり、中空。
花期は5-7月。
果実は痩果で、5本の縦肋がある。冠毛はほとんど無い。

※ 名は、オランダ語名カーミレ(kamille)の綴り字転写の、カミッレが語源。旧仮名遣いでは促音の「っ」を大文字の「つ」で書いていたためためと推測される。
 学名は、Matricaria recutitaとされることもある。(ylistではシノニムの扱い)
 花をそのまま、または乾燥させてハーブティーにしたり、抗炎症・鎮静・鎮痛・健胃などの薬効のある薬草としても用いられる。
 花にはりんごのような甘い香りがある。 

 [近縁種]
  イヌカミツレ :香りがなく、花床に鱗片がない。果実に3稜がある。
  ローマカミツレ:別名ローマンカモミール。
          学名はAnthemis nobileで別属(カミツレモドキ属)だが、カミツレ同様ハーブとして使われる。
          花期は夏で、多年草。花床は中空にならない。
          花だけでなく、葉も甘い芳香を放つ。  


主写真撮影日:2015-04-26   撮影地:神奈川県三浦市 (植栽)
撮影者:MOMO