ハナイチゲ

学名:Anemone coronaria  

ハナイチゲ(花一華)[別名:ボタンイチゲ、アネモネ] キンポウゲ科イチリンソウ属

ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域が原産で、アネモネ・ホルテンシスやアネモネ・パボニナなどの交雑によりできたとされているアネモネ・フルゲンスがあり、さらにフルゲンスが交雑したなかから選抜されたのが、アネモネ・コロナリア(Anemone coronaria)とされており、園芸的には、アネモネといえば、このコロナリアを指すのが一般的。観賞用に栽培される多年草。

丈は15-50cm。秋に芽を出し、春に咲いて夏前に地上部を枯らし、塊根をつくって休眠する。有柄の葉が根生する。葉は複葉で各小葉には鋸歯がある。単生の花や花序の下には、葉状の苞があり、有柄または無柄で輪生する。花には花弁はなく、花弁に見えるのは萼片(花被片)。花色は、白・赤・紫・青などで一重のものから八重咲きのものもある。雄蕊と雌蕊は多数ある。
花期は2-5月。
果実は痩果で、集合果を形成する。

※ 有毒で、全草にプロトアネモニンを含む。茎を折ったときに出る汁に触れると皮膚炎・水泡を引き起こすことがある。
 アネモネ(Anemone)は、イチリンソウ属の学名。
 ベニバナオキナグサ(紅花翁草)とも呼ばれる。 


主写真撮影日:2014-04-17   撮影地:東京都八王子市 小宮公園
撮影者:MOMO