アキノノゲシ

学名:Lactuca indica  

アキノノゲシ(秋の野芥子) キク科チシャ属

日本全土の、日照の良い山野に生育する1年草または越年草。

丈は60-200cm。茎は分枝せず、直立し、茎を切ると白い乳液が出る。葉は互生し、茎の上部の葉は全縁で小さく、下部の葉は長さ10-30cmで羽状深裂し、裂片の先が尖る。茎頂に円錐花序を伸ばし、径約2cmの頭花を多数付ける。舌状花のみで、筒状花はない。花の色は普通、白から淡黄色、わずかに紫色を帯びることもあり、花の裏が灰色を帯びる。総苞は長さ約1cm、花後に下部が膨れる。総苞片は覆瓦状で、縁が濃紫色。
花期は8-11月。
果実は痩果で、著しく扁平、長さ3-4mmの長楕円形、黒色、両面に1肋があり、嘴は細くて長い。冠毛は白色、長さ約8mm。

※ 名は、春から咲くノゲシに対して、秋に咲くことから。
 [近縁種]
  ホソバアキノノゲシ:葉が深裂しない。分類学上はアキノノゲシの品種扱い。(別品種としない説もある。)
  ヤマニガナ    :花序も花も小さい。果実は形が似ているが、赤褐色で、嘴が短く、3肋がある。


主写真撮影日:2016-09-16   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO