アオギリ

学名:Firmiana simplex  

アオギリ(青桐、梧桐)[別名:アオノキ] アオイ科アオギリ属

日本では沖縄に自生、街路樹や庭木として植栽されることの多い落葉高木。伊豆半島や紀伊半島、四国、九州の沿岸地には野生化もしている。

樹高は15mほどになる。樹皮は緑色で平滑。古くなると灰白色になる。葉は互生。葉身は長さ幅とも、15-25cmで、掌状に3-5裂する。雌雄同株。晩春、枝先に大形の円錐花序を出し、帯黄色の小さな花を多数付ける。一つの花序に雄花と雌花が交じる。花弁のように見えるのは萼片で花弁はない。雄花の花糸は合着して筒状になり、葯は先端にかたまって付く。雌花の子房には柄があり、基部に退化した雄蕊の葯が付く。萼片は5個、内面には長い毛が密生し、反り返る。
花期は5-6月。
果実は袋果で、種子が成熟する前に裂開する。種子は径4-6mm、黄褐色で、皺があり硬い。

※ 名は、青い幹のキリ(桐)の意で、キリも同様に大形の葉を持つが近縁ではない。


主写真撮影日:2016-09-10   撮影地:群馬県高崎市 高崎城址公園 (植栽、果実)
撮影者:MOMO