アイ

学名:Persicaria tinctoria  

アイ(藍)[別名:タデアイ] タデ科イヌタデ属

インドシナ半島原産で、藍色色素や漢方薬の原料として栽培される1年草。藍色染料の合成インディゴが使われるようになったため、現在の生産農家は、徳島県の他ごく少数に限られている。

丈は70-100cm。イヌタデによく似る。茎はやや紅紫色をおびる。葉は長さ6-9cmの草質で、品種により広披針形、長楕円形から卵形など多様であり、短い柄があって茎に互生して、鞘状の托葉があり、茎を抱き長い緑毛がある。秋に穂状に紅色の小花を多数付け、花弁に見える萼は5個深裂し、雄蕊は6-8個ある。
花期は9-10月。
果実は痩果で長さ約2mm、種子は黒褐色。

※ 日本には古く7世紀以前に中国から、藍染の染料植物として染色技法とともに渡来。
 漢方薬としては、葉を藍葉(らんよう)、果実を藍実(らんじつ)と呼び、解熱・解毒の効能がある。


主写真撮影日:2016-09-10   撮影地:群馬県高崎市 染料植物園 (植栽)
撮影者:MOMO